めいじ館の茶房で珈琲を飲みながら、
私――城和泉正宗は時計の針を睨んでいた。

城和泉正宗
……はぁ
桑名江
あらまぁ、ため息をついてばかりだと幸せが逃げてしまいますよ?
城和泉正宗
桑名江はいいわよね……私と違って気楽で……
桑名江
前にもお伝えしましたけど、わたくしは良い機会をいただけたと思っていますよ?
城和泉正宗
私はそうは思わないけどね
牛王吉光
……まったく。相変わらず強情だね、城和泉
城和泉正宗
はいはい、軽口に付き合う気はないわよ
牛王吉光
おやおや、せっかくの迎えがそんな態度では問題だね。今からでも桑名江に代わってもらうよう副司令に頼んでみればいいんじゃない?
城和泉正宗
そんなことできるわけないでしょ! 副司令に迷惑をかけるわけには……
牛王吉光
自分で迷惑だって思ってるなら諦めなよ。キミは本当に面倒臭いね
城和泉正宗
はぅ!? 余計なお世話よ! もうっ!
桑名江
あれ? そういえば牛王さんは往診に出かける予定でしたよね?
牛王吉光
そうだよ? これから出るんだ。その前に城和泉がまだ不機嫌なのか確かめておこうと思って
城和泉正宗
ごーおーうーよーしーみーつーっ!